整形外科でよくみられる患者様の症状
肩こり・首の痛み
肩こりや首の痛みは頸椎由来とされていますが、実際は多彩で肩関節・肩甲骨などが関与していることが多くあります。
それらの総称で頚肩腕症候群と呼ばれており、適切な診断と治療が大切です。
また、肩甲骨周囲の神経の拘結によっておこることもありハイドロリリースで治療することも多くあります。
肩こりや頚部の痛みを起こす疾患
- 頚肩腕症候群
- 頚椎症性神経根症
- 頚椎症性脊髄症
- 頸椎椎間板ヘルニア
- 変形性肩関節症
- 肩関節周囲炎
- 上腕二頭筋長頭炎
- 腱板炎・損傷・石灰化
腰部・臀部の痛みについて
腰痛は非常に多くその数は年々増えていると言われています。
特に腰痛と思っていたら実は臀部の痛みであることもあり、その診断はさらに深くなっていきます。
腰痛の原因は年齢によって違いますが、若年の方では腰椎分離症が原因となることが多く、青壮年では外傷・over use・就労などを伴うものが多く、中高年では加齢変性・変性側弯・脊椎圧迫骨折などが原因となります。
また、腰痛に臀部痛や下肢痛が併発すると腰部脊柱管狭窄症・腰椎変性すべり症などが原因となることが多くあります。
臀部単独でも腰部脊柱管狭窄症や変形性股関節症など様々は疾患の可能性があります。
いずれも診断によって治療方法も多少違いがありますが、最近ではハイドロリリース治療も積極的に行われています。
まずはいつでもご相談ください。
下肢関節の痛みについて
関節の痛みは、加齢変性や摩耗・荷重負荷によって基本的に軟骨がすり減ってしまうことによっておこる痛みとされています。
症状は関節の運動時痛が多くみられて、筋肉や靭帯の痛みであっても関節の変性が原因であることも少なくありません。
また、関節の痛みの初期はレントゲン検査で異常を示さないことが多くあるため適切に診断する必要があります。
治療は、内服やリハビリ・関節内注射がメインになりますが、圧痛がはっきりしている場合はハイドロリリース、最近では再生医療としてPRP療法なども適応もあるとされています。
上肢関節や関節周囲の痛みについて
上肢の関節の痛みは下肢の関節のような荷重による負荷はないものの、可動性に富んでいるため摩耗が生じやすいとされており、変形性関節症の変性も多くみられます。
特に手指の抹消の関節の変性はへバーデン結節・母指の基部の変性はCM関節症など部位によって名称も変わります。
また、関節の痛みではないものの、手指・手関節の腱鞘炎やTFCC損傷・上腕骨外側上顆炎・絞扼性神経障害・デュプイトレン拘縮なども同様の痛みを出すことがあります。
治療は、内服やリハビリ・関節内注射がメインになりますが、圧痛がはっきりしている場合はハイドロリリース、最近では再生医療としてPRP療法なども適応があるとされています。
上肢関節の痛みを起こす疾患
- 変形性肩関節症
- 肩関節周囲炎
- 腱板炎
- 損傷
- 上腕二頭筋長頭炎
- 変形性肘関節症
- 上腕骨外側上顆炎
- 絞扼性神経障害(肘部管症候群・手根管症候群)
- 変形性手関節症
- TFCC損傷
- へバーデン結節
- 母指CM関節症
- 腱鞘炎
- デュプイトレン拘縮
上肢のしびれについて
上肢は頚部から指先にまで様々な症状としてでることが多く頚肩腕症候群と総称されます。
上肢のしびれについても同様であり、頚部・肩関節・肘関節・手関節ともに神経症状が出現する可能性があります。
頚椎症性神経根症・上肢の絞扼性神経障害(手根管症候群・肘部管症候群など)などが多くみられますが、慎重に診断し治療をする必要があります。
治療は内服薬で治療をすることが一般的で周辺症状についてはリハビリで治療することが多くあります。
上肢のしびれを起こす疾患
- 頚肩腕症候群
- 頚椎症性神経根症
- 頚椎症性脊髄症
- 頸椎椎間板ヘルニア
- 絞扼性神経障害(胸郭出口症候群・肘部管症候群・手根管症候群)
下肢のしびれについて
下肢のしびれは上肢に比べて種類は少なく、ほとんどが腰椎由来とされています。
特に下肢の外側や後面のしびれをだすことが多く、坐骨神経痛と呼ばれています。
その他に末梢神経障害や下肢の絞扼性神経障害・糖尿病などの可能性があるため注意が必要です。
治療は内服薬で治療をすることが一般的で周辺症状についてはリハビリで治療することが多くあります。
足部の痛みについて
足部は体重を支える大切な部位で縦アーチ・横アーチによって形成され、多彩な痛みを出します。
足部前方の痛みで多いのは外反母趾であり、アーチの問題が多いとされています。
また、足部後方や足底の痛みで多いのは足底筋膜炎・アキレス腱炎・アキレス腱付着部炎などがありそれぞれ治療方法が異なります。