• 8月 2, 2023

超音波診療について(有用性・神経・筋膜リリース・関節内・腱鞘の注射など)

超音波診療は、非常に多くの利点があり診療補助においては極めて有用な機材です

まず、主な利点は

  • 被爆しない(レントゲンやCTに比べて非常に安全)
  • リアムタイムの映像(動態)が観察出来る(今までは触診のみでしか評価できなかったものが画面を通じて確認できるようになる)

組織の損傷や炎症の程度を定量的に評価できる(MRIと同等の評価がすぐにできる)

関節注射やブロックの補助になる(リアルタイムに針先を追うため注射の際に狙った組織に打てる)

一方で、欠点は

①診察時間が増えるため他の患者さんの待ち時間が増える可能性がある

②多少の技術的な問題がある

③2次元のデータしか見られない(CDなどは画像データを3次元構築することが一般的になっています)

などがあります。

当院では診断補助として使用することはもちろん、積極的な注射での痛みの改善にも超音波装置を用いて取り組んでいます。

具体的には、神経へのリリース注射では脊髄神経後枝内側枝、仙腸関節、上臀神経、上臀皮神経、腋窩神経、頸神経叢、頚椎神経根、大腿神経、坐骨神経、正中神経、尺骨神経などは外来で積極的に行うことで早期の痛みの改善に努めています。また、関節内や靱帯の付着部、腱鞘炎、ガングリオンの穿刺などにも使用しています。

最後に、超音波がなくても出来る治療はたくさんありますが、超音波があることで治せる可能性が高まるならばならば今後も積極的に超音波を使って治療したい思っています。

いつでもご相談ください。

超音波導入にあたり指導をしてくださった先生

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