仙腸関節炎

骨盤輪のなかで仙骨と腸骨で形成される関節で左右に１つずつあります。骨盤臨や体幹の安定に寄与しており、複数の靭帯から構成されるほとんど可動性も持たない関節です。腰部-臀部の痛みを特徴としているため筋膜性疼痛や腰椎椎間板ヘルニアと言われているケースが多くあります。また、時折、大腿部や鼠径部にも痛みをだすため腰部脊柱管狭窄症と言われている人もすくなくありません。仙腸関節炎は適切に診断されればリハビリと注射で改善する可能性が十分にありますが、中には腰部脊柱管狭窄症とされ手術をしても改善しない痛みの原因が仙腸関節炎であったこともありました。

仙腸関節炎の原因は一定の見解はなく、変性の程度と痛みに関連はなく、関節炎なのか靭帯付着無塩なのかもはっきりしません。しかし、仙腸関節に特化した治療を行うことがもっとも痛みをとる適切な治療になります。

患者さんのなかで

腰部－臀部の移行部あたりの骨の突起（後上腸骨棘：ＰＳＩＳ）を押すと痛い方

前屈で痛みが増強する方

座位での痛み・胡坐などでの痛みが強い方

などは仙腸関節炎をうたがって治療したほうがいいかもしれません。

治療は超音波ガイドでの注射やリハビリがメインとなります。

いつでもご相談ください。