- 8月 12, 2024
- 10月 16, 2024
MRI検査の必要性:費用、レントゲンとの違い、CTとの違い
今回は、MRIの有用性について解説します。当院はMRI撮影が非常に簡便(徒歩5分程度)であり、積極的にMRIを撮影しています。患者さんの中にはMRI撮影をしたいと思っていても言い出せない、医師に必要ないと言われて撮影できなったなどといった方のいるかもしれません。今回はMRI検査について理解を深めて頂き、必要性を自身でも理解することで医療機関の受診がより効率的になればいいと思っています。
はじめに
MRI(磁気共鳴画像法)検査は、現代の医療において非常に重要な役割を果たしています。MRIは体内の詳細な画像を提供し、さまざまな疾患の診断や治療計画に役立ちます。本記事では、MRI検査の必要性、費用、レントゲンやCTスキャンとの違いについて詳しく説明します。
MRI検査の概要
MRIは強力な磁場とラジオ波を利用して体内の詳細な画像を作成する検査法です。放射線を使用しないため、放射線被曝の心配がなく、安全性が高いのが特徴です。主に脳、脊髄、関節、筋肉、血管などの軟部組織の評価に優れています。
MRI検査の必要性
- 詳細な画像提供
- MRIは高解像度の画像を提供し、骨や軟部組織、神経、血管の詳細な構造を明確に描き出します。これにより、脳卒中、腫瘍、椎間板ヘルニア、関節炎などの早期発見が可能になります。
- 非侵襲的な診断法
- MRIは非侵襲的であり、体に対する負担が少ない検査方法です。患者は機械の中に横たわるだけで検査が完了します。
- 放射線被曝がない
- レントゲンやCTスキャンとは異なり、MRIは放射線を使用しないため、被曝のリスクがありません。特に妊婦や子供に対して安全な選択肢となります。
- 多様な疾患の診断
- 脳神経疾患、脊髄疾患、関節疾患、心血管疾患など、さまざまな疾患の診断に利用されます。特に脳や脊髄の評価においては、他の画像診断法に比べて優れた情報を提供します。
MRI検査の費用
MRI検査の費用は、検査を受ける医療機関や検査内容によって異なります。一般的には保険適用されることが多く、自己負担額は数千円から数万円程度です。保険適用外の場合、検査費用は高額になることがありますが、精度の高い診断結果を得られるため、投資として価値があります。
レントゲンとの違い
- 画像の解像度
- レントゲンは骨の画像には優れていますが、軟部組織の詳細な評価には不向きです。一方、MRIは骨だけでなく軟部組織も詳細に描写できるため、幅広い診断に適しています。
- 放射線被曝
- レントゲンは放射線を使用するため、被曝のリスクがあります。MRIは放射線を使用しないため、長期的な健康リスクが低減されます。
- 適応疾患の範囲
- レントゲンは骨折や肺炎などの骨および一部の軟部組織の診断に適していますが、MRIは脳、脊髄、関節、筋肉、血管などの広範な評価に優れています。
CTとの違い
- 画像の作成方法
- CTスキャンはX線を使用して体の断面画像を作成します。これに対し、MRIは磁場とラジオ波を使用して詳細な断層画像を提供します。
- 放射線被曝
- CTスキャンはX線を使用するため、一定の放射線被曝があります。MRIは放射線を使用しないため、被曝のリスクがありません。
- 適応疾患の範囲
- CTスキャンは、急性の骨折、肺病変、腹部臓器の評価に優れていますが、MRIは軟部組織や神経系の評価において特に有用です。例えば、脳卒中や椎間板ヘルニアの診断にはMRIが推奨されます。
MRI検査の手順
- 事前準備
- 検査前には金属類をすべて取り外し、検査着に着替える必要があります。金属は磁場に影響を与えるため、安全のために除去します。
- 検査中の流れ
- MRI装置の中に横たわり、検査が開始されます。検査中は、装置が大きな音を発することがありますが、ヘッドホンや耳栓が提供されることが一般的です。
- 検査後の対応
- 検査が終了したら、普段通りの生活に戻ることができます。特別な制限はありませんが、検査結果は後日医師から説明を受けることが多いです。
まとめ
MRI検査は、詳細な画像を提供し、非侵襲的で放射線被曝のない安全な検査法です。費用は保険適用により抑えられることが多く、精度の高い診断が可能です。レントゲンやCTスキャンとの違いを理解し、適切な検査法を選択することが重要です。医師の指示に従い、必要な検査を受けることで、早期発見・早期治療に役立ちます。
クリニック紹介|【梶原クリニック】 (kajiwara-clinic.jp)
MRI(造影含む):どんな検査?検査を受けるべき人は?検査内容や代替手段、リスク、合併症は? – 株式会社プレシジョン (premedi.co.jp)
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