• 10月 28, 2024
  • 10月 16, 2024

意外と多い非定型腰痛とは?腰痛の予防・改善のための知識”コアマッスル”について説明します。

腰痛は様々な原因で発生しますが、画像上大きな問題がない腰痛症(非定型腰痛)が多くを占めます。非定型腰痛は、特に若年・中年に多いとされており、主に筋膜性腰痛(運動・仕事・外傷)や心因性によるものと言われています。原因や症状の出方も個人差が多く、患者さんから散見される「どこ行っても同じことを言われる」・「どこ行っても毎回違うことを言われる」・「やたら骨盤の傾きやアライメントが悪いと言われる」などの多くが非定型腰痛をそれぞれ違った側面で説明しているだけのようです。

非定型腰痛の治療は施設によって様々で、良し悪しは個人で判断する必要がありますが、予防については一定の見解があります。

そこで、大切なのが、コアマッスルのトレーニングです。

コアマッスルとは、体幹を支える主要な筋肉群を指し、これには以下の筋肉が含まれます。

  • 腹直筋: 体を前に曲げる動作を行い、腹部の表面に位置する筋肉。
  • 腹斜筋: 体のねじりや側屈をサポートする筋肉で、内腹斜筋と外腹斜筋があります。
  • 腹横筋: 腹部の最も内側にある筋肉で、体幹の安定や内臓の保護を担当します。
  • 脊柱起立筋: 背中の筋肉群で、体幹の伸展や姿勢維持に関与します。
  • 多裂筋: 脊柱周りに位置する深層筋で、姿勢を安定させる重要な役割を果たします。

体幹筋力の保持と腰痛予防の関連

体幹筋力の役割

体幹の筋力を維持することは、体の安定性を保つために非常に重要です。強いコアマッスルは、日常生活やスポーツ活動での動作の効率を高め、腰部や背中への負担を軽減します。

腰痛予防との関連性

最近の研究では、体幹筋力が腰痛の予防に直接関与していることが示されています。弱いコアマッスルは、脊柱や腰椎の安定性を低下させ、腰痛や怪我のリスクを高める可能性があります。以下のポイントが関連性を示しています。

  • 体幹筋力の強化による腰痛軽減: 体幹筋肉の強化を目的としたトレーニング(例えばプランクやブリッジ)は、腰部の安定性を高め、過度の動きや負担を減らすことで腰痛を予防します。
  • バランスの改善: 体幹を鍛えることで、バランス感覚が向上し、体全体の動作が効率化され、脊柱や腰部への過度の負担が軽減されます。
  • 姿勢の改善: コアマッスルが強化されると、姿勢も改善され、腰椎への不均等な負荷が軽減され、腰痛の予防に寄与します。

また、体幹筋力を強化するためのエクササイズ(例えば、ピラティスやヨガ、プランクトレーニング)は、腰痛の発症を抑制するだけでなく、すでに腰痛を抱える患者にも効果的であることが確認されています。特に、コアを強化することによって、腰痛の改善や再発防止が期待されています。

このように、コアマッスルの強化は腰痛予防に不可欠であり、適切なトレーニングは腰痛の管理や改善に大いに役立つとされています。

腹式呼吸について

腹式呼吸は、横隔膜を主に使って行う呼吸法で、吸気時に横隔膜が収縮し、肺に空気が入り、腹部が膨らむのが特徴です。腹式呼吸は、深い呼吸を行うことで酸素の取り込みを増やし、リラックス効果やストレス軽減にもつながりますが、体幹筋力にも大きく関係しています。

腹式呼吸と体幹筋力の関連性

腹式呼吸は、体幹を支える重要な筋肉群(横隔膜、腹横筋、多裂筋、骨盤底筋など)と密接に関連しています。これらの筋肉は「コア」と呼ばれる体幹の深層筋群で、腹式呼吸を通じて鍛えることができます。

  • 横隔膜と体幹の安定: 横隔膜は呼吸に関与するだけでなく、体幹の安定にも貢献しています。腹式呼吸を行う際に横隔膜が動くことで、腹腔内圧が調整され、脊柱や体幹が安定します。この安定性が向上することで、腰部や背部への負荷が軽減され、姿勢の改善や腰痛予防に役立ちます。
  • 腹横筋と体幹の強化: 腹式呼吸中に腹横筋が収縮し、腹腔内圧が上昇するため、体幹が安定します。腹横筋は「自然のコルセット」とも呼ばれ、体幹の引き締めや安定性に重要な役割を果たします。腹式呼吸を伴うトレーニングでは、腹横筋が効果的に鍛えられるため、体幹筋力の向上に寄与します。
  • リハビリや体幹トレーニングにおける重要性: 腹式呼吸は、体幹筋力トレーニングやリハビリテーションに取り入れられることが多く、特に腰痛や姿勢不良に悩む人にとって有効です。腹式呼吸を正しく行うことで、体幹の深層筋群が効率的に働き、コアの強化につながります。

腹式呼吸と体幹トレーニングの組み合わせ

体幹トレーニングの中で、腹式呼吸を取り入れることによって、筋肉の動員が最大化されます。例えば、プランクやデッドバグなどのコアエクササイズを行う際に、腹式呼吸を意識することで、腹腔内圧が安定し、体幹の筋肉が効果的に働きます。

まとめ

診断が困難な腰痛は非常に多く、非定型腰痛とされ様々な治療がされています。その予防についてコアマッスルの筋力強化が非常に有効であり、腹式呼吸から筋トレ・ヨガ・ピラティスまど様々です。まずは興味をもち、取り組むことが大切です。

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